利用事例

自治体導入事例CASES

事例 1静岡県袋井市様

デジタルでつなぐ「農」のあるまちづくり
~水管理の課題をIoTで解決する~

♦地域データ
人口 87,864人
面積
水田
畑地
10,833ha
2,260ha
908ha
作付上位品目 水稲、温室メロン、茶
地域区分 都市的地域、平地農業地域
活用した国庫予算 革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)
天竜川地区情報通信基盤整備 実証調査業務

♦地域の課題

台風やゲリラ豪雨による市街地の内水氾濫浸水に悩まされている。高齢化により総農家数は15年で46.5%減少し、大規模農家への集約が加速している。

♦課題解決に向けた取り組み

役場全体で事業を推進していく体制と生産者の声を拾い上げる仕組み作りに着手した。また、複数の課題を効果的に解決するため、LoRaWANにより市内の広範をカバーする無線通信網を整備した。

♦機器導入状況

農業面では、水田水管理の効率化にはじまり、近年ではスマート農業機器の普及も進めている。防災・治水分野では、水利施設の遠隔監視や流域治水の実現に向けた効果検証も進めている。

事例 2北海道有珠郡壮瞥町様

多彩な農業の多岐にわたる課題を解決
~中山間地域の促進~

♦地域データ
人口 2,743人
面積
水田
畑地
20,501ha
310ha
1,170ha
作付上位品目 米、小麦、ブロッコリー、トマト
地域区分 特定農山村地域、過疎地域
活用した国庫予算 農山漁村振興交付金のうち情報通信環境整備対策
計画策定事業

♦地域の課題

担い手不足により農家が管理する圃場や水利施設は広域化し、見回りにかかる負担が増加。シカによる果樹被害が深刻。

♦課題解決に向けた取り組み

役場全体で事業を推進していく体制と生産者の声を拾い上げる仕組み作りに着手。LoRaWANを活用することで山間部でも効率よく広範に通信環境を整備できた。

♦機器導入状況

導入物は省電力かつ低コストとなるようにデザインされており、遠隔での監視・観測機能を基本とすることで、大きな課題となっている見回りコストの低減策として期待できる。

事例 3福岡県北九州市様

デジタル技術を活用した農業支援人材の育成作業の集約と活用
~スマート農業実証プロジェクト~

♦地域データ
人口 939,029人
面積
水田
畑地
49,169ha
1,750ha
388ha
作付上位品目 水稲、キャベツ、トマト
地域区分 都市的地域、中間農業地域
活用した国庫予算 農林水産省 スマート農業実証プロジェクト

♦地域の課題

農業従事者の高齢化、後継者不足などによる人手不足は長年の課題であり、生産現場では労働力不足を抱えていた。地産地消で需要が変化しやすい柔軟に対応できる、生産性の高い都市近郊型農業の振興が必要とされた。

♦課題解決に向けた取り組み

〇栽培~販売までの一環体系の取り組み

栽培計画⇒栽培⇒出荷⇒販売までの流れに関与し、人手不足解消から経営改善までを標榜したスマート農業モデルの実証へチャレンジした。

〇行政・農産者、通信事業者が協同した取り組み

有識者によるコンソーシアムを結成し、北九州市の標榜するスマート農業の実現に向けた農業モデルを共創する。

〇複数の事業を活用した連続的な取り組み

市営事業で北九州市の農業形態に則したスマート農業モデルを構築。国庫事業を活用し、整理された課題をクリアするための実証に着手。

お客様の声一覧CASES

事例 1静岡県袋井市 経営体 増田勇一様

地域の農業を支えていくために先陣を切ってチャレンジ

経営方式 個人経営 + 共同雇用スタッフ
作付面積 約30ha
平均圃場面積 3反程度
圃場の特徴 平地・比較的分散
利用機器 水田センサー、自動給水弁

利用開始のきっかけ

農水省国プロの開発初期からユーザーとして参画。地域の農業を支えていくために先陣を切るチャレンジをした。

利用スタイル

水回り作業における省力化を目的とした活用。自動給水弁と一部併用しており予定した水位をキープできている、ほ場には水回りに行かないことで、水田水管理の時間を削減している。

利用効果

事例 2北海道新十津川町 白石農園

良食味米の生育を目指したあらたなセンサー活用方法を

経営方式 家族経営
作付面積 約30ha
平均圃場面積 1ha程度
圃場の特徴 平地・比較的集約
利用機器 水田センサー、自動給水ゲート、気象センサー、自動運転トラクター、収量測定コンバイン、ドローン等

利用開始のきっかけ

農水省スマート農業加速化実証の採択がきっかけ。
新十津川町内での実証農家公募に自ら立候補して選ばれた。地域のリーダー的存在として取材等も多数。

利用スタイル

ほ場は自宅近くなので、省力化はそれほどメインではない。
センサーデータを活用した良食味米の生育が主目的。BLASTAMによる葉いもちの予測や、DVI算定を活用した幼穂形成期における冷害期対策など、あらたな活用方法の模索に協力。

利用効果

事例 3岐阜県下呂市 農業法人 すがたらいす様

多大な時間と労力を要する棚田地域での水管理
省力化で精神的にも楽に

経営方式 農業法人
作付面積 82.5ha (作業受託50.5ha )
平均圃場面積 1反以下
圃場の特徴 中山間地、分散
利用機器 水田センサー

利用開始のきっかけ

農水省スマート農業加速化実証の採択がきっかけ。地域の水稲策を一手に担う担い手として、耕作できなくなった周辺農地を積極的に受け入れているが、きめ細やかな栽培管理が困難になってきている。

利用スタイル

中山間地域の中でも特に条件が不利な棚田地域に属しており、水管理に多大な時間と労力がかるため、省力化がメイン。
電波的に不利な中山間地で基地局カバーエリアの確認とランニングコスト低減によるコストバランスの検証に協力。

利用効果

  • 省力化のみならず、水位がわかることで見回りにいく際に、精神的に楽になった。
  • 水管理を委託しているほ場の水位や、中干し期に水がないことを確認できるようになった。
事例 4富山県 有限会社 スタファーム様

飛び地ほ場 60筆の水管理省力化を実現し
休みの日に休みが取れるように

経営方式 農業法人
作付面積 45ha
平均圃場面積 3反程度
圃場の特徴 平地・一部分散
利用機器 水田センサー、自動給水ゲート

利用開始のきっかけ

事務所から車で15分離れた担い手さんがいなくなったほ場60筆を請け負うことになり、補助金を有効活用したスマート農業の提案をうけて、費用対効果が具体的に試算できたため。

利用スタイル

1日に2~3回ほ場に行くことがあり、1回あたり1時間半かかるところを、水田センサーと自動給水ゲートで水管理を完全自動化。用水路の水は水位が十分にあり、堰板を外せば水が入ってくる状態でスマートフォンでの事前水位チェックができ見回り回数を軽減。

利用効果

  • 水田センサーと自動給水ゲートに水管理をまかせて、ほ場に行くのは3日1回という頻度に減らせることができた。おろそかになっていた別の作物の管理をすることで生育がよくなったり、休みの日にきちんと休みがとれるようになった。