Case

導入事例

スマート農業技術により
水管理の省力化と品質の高位安定化を実現する

年々進む農業従事者の高齢化と後継者不足に加え、冬期の降雪が多く、用排水路や排水機場の管理にかかる負担が問題となっていた。そのような課題に対し、令和元年に美唄市ICT農業推進協議会を設置し効率的なスマート農業技術の導入と新たな営農技術体系への転換を目指していた。

北海道美唄市様

北海道美唄市は石狩平野に位置し、平坦で肥沃な土地が広がる農業地域である。美唄川流域の豊富な水資源を活用した稲作や大豆、小麦の栽培が盛んである。地域の農業振興を図るために「美唄市農業ビジョン」を策定し、稲作などの競争力強化、若手農業者の育成、6次産業化推進、環境保全型農業の促進、そして地域ブランドの強化を目指し、持続可能な農業の推進を計画している。

総面積
水田
畑地
27,769ha
8,720 ha
685 ha
総人口 20,413人( 9,434世帯)
農家戸数 560 戸
作付上位品目 米(3,596 ha)
小麦(1,952 ha)
大豆(1,493 ha)
なたね(223 ha)
一般会計規模
農林水產業費
209.6億円
11.2億円
地域区分 平地農業地域,水田型
・ 令和5年度農林水産省統計データ:https://www.machimura.maff.go.jp/machi/contents/01/215/index.html
・ 美唄市 財政状況説明資料(令和5年度):https://www.city.bibai.hokkaido.jp/uploaded/attachment/17366.pdf

低コストで多地点、多面的なモニタリングが可能な通信環境を実現

市内5か所にLoRaWAN®ゲートウェイを整備し、水田センサーと自動給水栓により点在する圃場の管理作業効率化の実現とデータに基づく自動水管理システムの検証を進めた。

【用途の種類】

  • 用排水
  • 河川・ため池
  • 水田

LoRaWAN🄬ゲートウェイ
広大な市内で利用されている水田センサー、自動給水栓、温湿度センサーなどの情報をゲートウェイに集約。

LoRaWAN🄬対応水田センサー
遠隔で水位と水温を監視。蓄積したデータを基に水稲の生育状況を可視化。

水位・水温に連動した自動給水栓
冷害・高温障害から水稲を防ぐために水温情報を基に自動的に水位調整を行う完全自動化した水田設備。

有事の際の状況確認や継続的なデータ利活用が可能に

排水機場や用水路には水位センサーやカメラを設置することで遠隔監視が容易となり、作業者の安全性を確保した。
また各地点のデータは統合ダッシュボードで一元管理し、有事の際の状況確認や継続的なデータ利活用が可能な環境を整備した。

【用途の種類】

  • 用排水
  • 河川・ため池

用水路用水位センサー
氾濫しやすい用水路に水位センサーを取り付けることで緊急時に現場に駆けつけることなく状況を把握可能。

水稲栽培を中心にスマート農業技術のさらなる発展と普及推進に向けて

水稲栽培を中心にスマート農業技術のさらなる発展と普及・推進している。通常の水田柵のみならず美唄市で広がり始めている直播栽培向けのデータ駆動型農業を実践することで、省力化した農業の安定化や今後起こり得る今まで北海道では経験したことのない夏場の高温障害に備えていく。
データに基づく農業を進めることで品質の高位安定化のみならず次世代への技術継承にも繋がり、美唄市・JA・生産者が一体となって美唄市の農業生産をさらに躍進させるスマート農業の活用を実現していくために、日々取り組んでいく。

水稲のデータ分析
DVIなどを活用し品質の高位安定化や省力化を目指す

スマート農業技術により
水管理の省力化と品質の高位安定化を実現する