Case

導入事例

デジタルでつなぐ「農」のあるまちづくり

~スマート農業を先進的かつ大規模に展開~

台風やゲリラ豪雨による市街地の内水氾濫浸水に悩まされており、また、農家の減少による農作業の効率化など現状の課題解決と共に将来を見据えたICT技術の活用を検討した。市内の主要箇所に無線通信基地局を整備し、機場の遠隔管理のほか、露地栽培、ハウス栽培、水田など多様な栽培環境で利用可能なスマート農業技術を積極的に取り入れ、省力化、効率化を行っている。

静岡県袋井市様

静岡県西部・遠州灘に面する静岡県袋井市は、平坦な地形と豊富な川水、年間2,200時間前後にのぼる日照を活かした水稲作が盛んな地域である。一方で、平野部や河川が多く、台風などによる浸水被害に繰り返し悩まされてきた。
令和元年度からの5年間は「第3次袋井市ICT推進計画・官民データ活用推進計画」を基にICTを活用した地域の課題解決に向けて取り組みを進めている。

人口 87,864人
面積
水田
畑地
10,833ha
2,260ha
908ha
作付上位品目 水稲、温室メロン、茶
地域区分 都市的地域、平地農業地域
活用した国庫予算 革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)
天竜川地区情報通信基盤整備 実証調査業務

水田、茶畑、メロン、葉物野菜を遠隔モニタリング

LoRaWAN®ゲートウェイを9か所に設置し市内の幅広いエリアをカバー、LoRaWAN®通信が可能な様々用途のセンサーを作物ごとに利用できる環境を整備

【用途の種類】

  • 水田
  • 施設園芸
  • 露地

茶畑の環境モニタリング(カメラ+センサー)
全体と近傍の定点観測による生育管理

ハウスの環境モニタリング(カメラ+センサー)
定点観測による生育状況把握とセンサーによるモニタリング

水田センサー
水位、水温を計測し、データ分析による生育ステージ把握も可能

急激な水位上昇をリアルタイムかつ正確に掌握

市内水利施設の水位データ、カメラ画像、排水機場の運転信号など様々なデータを収集し、統合ダッシュボードに集約することで、急激な水位上昇をリアルタイムかつ正確に捉えることができた。令和4年に発生した台風15号接近の際には実際にデータ活用して、迅速に対応することができた。

【用途の種類】

  • 用排水・河川・ため池用排水
  • 河川・ため池

ため池水位監視
ため池水位監視とあわせて、遠隔でため池の水門の開閉を実施

機場での水位監視
遠隔から水位を把握し、カメラでも確認が可能

統合ダッシュボード セキュアリモートマネージメント
各排水機場のデータおよびカメラ画像を一元管理

袋井市が主体となってスマート農業を推進

露地栽培や施設園芸を営農している生産者に対してセンサー機器を貸し出し、スマート農業を実感してもらうための普及活動を行っている。実証事業を行っている。センサーをつかった課題解決の方法やデータ活用方法などをワークショップを通じて理解を深めている。

ワークショップにより課題の深堀りと活用方法

センサー利用者による勉強会での発表、スマート農業普及活動を促進し、市でも購入補助金を設立

LoRaWAN®ゲートウェイ
公共施設の屋上に無線通信基地局を設置し、市内の主要エリアをカバー

デジタルでつなぐ「農」のあるまちづくり